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倉田 有司; 菊地 賢司; 斎藤 滋; 二川 正敏; 佐々 敏信
FZKA-6876, p.190 - 198, 2003/12
MEGAPIE(Megawatt Pilot Experiment)の技術開発会議での報告がFZKのレポートとしてまとめられたものである。静的腐食試験では、ガス拡散法によって作られたAl表面処理層が液体鉛ビスマスに対する耐食性を示すのに対し、液体浸漬法よって作られたAl表面処理層は激しい腐食を受けることがわかった。また、550Cでの腐食でオーステナイト系ステンレス鋼はNi及びCrが溶解し、フェライト化,鉛ビスマスの浸透が起こることが示された。ループ腐食試験では450Cの高温部での主要元素の溶解と400Cの低温部でのFe-Crの析出,酸化鉛の沈着が起こり、電磁ポンプの鉛ビスマス流路の狭隘化が生じた。鉛ビスマスループにおいて、フィルターの設置,電磁ポンプ流路の拡大,腐食試験体の内面研磨は、ループの運転に好影響をもたらした。
峯尾 英章; 後藤 実; 飯塚 勝*; 藤崎 進; 萩谷 弘通*; 内山 軍蔵
Separation Science and Technology, 38(9), p.1981 - 2001, 2003/05
被引用回数:22 パーセンタイル:63.74(Chemistry, Multidisciplinary)銀シリカゲル(以下Ag-Sと略)カラム内のヨウ素-129分布を予測する数学モデルの適用性を44,000MWdtまでの燃焼度の使用済燃料の溶解時に発生する実際のオフガスを用い検討した。モデルによって予測されたヨウ素-129の分布は実験で得られた分布とよく一致した。このモデルは使用済燃料溶解時のオフガス処理のため423Kで運転されるAg-Sカラムにおけるヨウ素分布予測に有効であることが示唆された。また、この予測で用いた有効拡散係数やラングミュア係数の値は、オフガス中のNO濃度が1%程度まで使用可能であると考えられた。
倉田 有司; 内海 宏和*
JAERI-Research 98-027, 45 Pages, 1998/05
高温ガス炉用に開発されたNi-22Cr-18Fe-9Mo合金の固溶化熱処理材、熱時効材について800及び1000Cの定荷重クリープ試験を実施し、得られたクリープ曲線に対して投影法の適用性を調べ、以下の結果を得た。(1)800Cのクリープ曲線は3次クリープ主体の曲線である。(2)固溶化熱処理材の1000Cのクリープ曲線は、初期に低いクリープ速度の領域を持つ不規則な形状の曲線である。この低いクリープ速度の領域は熱時効によって消失し、熱時効材の1000Cのクリープ曲線は正常型となる。(3)正常型のクリープ曲線は4つのを用いる投影法によって近似でき、パラメータの応力依存性が数式化される。(4)3次クリープ支配型の他の結果に対し、4つのを用いる投影法をそのまま適用することはできない。これに対し、3次クリープ項のみの投影法を適用することにより、クリープ曲線の近似が行える。
倉田 有司; 内海 宏和*
日本金属学会誌, 62(5), p.413 - 419, 1998/00
高温ガス炉の中間熱交換器用に開発されたNi-22Cr-18Fe-9Mo合金のクリープ曲線形状の変化を調べ、以下の結果を得た。(1)この合金の800Cにおけるクリープ曲線は、固溶化熱処理材、熱時効材ともわずかに1次クリープが認められる場合もあるが、加速クリープ域がそのほとんどを占める3次クリープ主体のクリープ曲線である。(2)固溶化熱処理材の1000Cにおけるクリープ曲線は、初期に低いクリープ速度の領域を持ち、その後、定常、加速クリープ域のある不規則な形状をしている。この低いクリープ速度の領域は熱時効によって消失し、正常型のクリープ曲線となる。(3)1000Cでの熱時効により、800及び1000Cのクリープでは、クリープ速度が増加する。この効果は1000C低応力側では小さくなる。熱時効で形成した結晶粒界上の炭化物は、ボイドやクラックの形状、成長を抑え、クリープ破断ひずみを増加させる。
倉田 有司; 中島 甫
Journal of Nuclear Materials, 228, p.176 - 183, 1996/00
被引用回数:12 パーセンタイル:70.57(Materials Science, Multidisciplinary)固溶化処理状態及び20%冷間加工状態のハステロイXRのクリープ特性を、800、900、1000Cで調べた。800Cでは定常クリープ速度及び破断延性は20%の冷間加工により減少し、破断寿命は増加する。900Cでもそれらは減少するが、破断寿命への有益な効果は消失する。20%の冷間加工は導入された高密度の転位により800及び900Cでクリープ変形抵抗を高める。1000Cでは、20%冷間加工材の破断寿命は、クリープ中に起こる著しい動的再結晶により、短くなり、また定常クリープ速度は大きくなる。このような冷間加工効果は、高温工学試験研究炉の高温構造物の設計及び運転において考慮すべきである。
倉田 有司; 中島 甫
Journal of Nuclear Science and Technology, 32(6), p.539 - 546, 1995/06
被引用回数:7 パーセンタイル:59.17(Nuclear Science & Technology)固溶化処理、10%あるいは20%冷間加工したハステロイXRのクリープ特性を800~1000C、約2500ksまでの時間で調べた。10%あるいは20%冷間加工すると、800及び850Cでは、定常クリープ速度及び破断延性は減少し、破断寿命は増加した。900Cでは、10%冷間加工材の破断寿命は固溶化処理材より長くなるが、HTTRの中間熱交換器の最高ヘリウム温度である950Cでは、両者の破断寿命はほぼ同じであった。破断寿命と定常クリープ速度に及ぼす10%冷間加工の有益な効果は、1000Cでは消失した。20%冷間加工材ではその効果は広範な動的再結晶のため950Cで消失した。この合金の破断延性は10%または20%の冷間加工により減少するが、1000Cではかなり回復する。HTTRの高温構造物の設計、寿命評価において、これらの冷間加工効果を考慮すべきであることが強調されている。
竹下 功; 板橋 隆之; 小川 和彦; 外池 幸太郎; 松村 達郎; 三好 慶典; 中島 健; 井沢 直樹
3rd JSME/ASME Joint Int. Conf. on Nuclear Engineering (ICONE), 4, p.1881 - 1886, 1995/00
本書は、核燃料サイクル分野での臨界実験安全性を研究するSTACYとTRACYの2つの臨界実験装置及びその燃料を調製する設備について行われた設計・モックアップ試験及びコールド試験の結果をまとめたものである。STACYでは、低濃縮ウラン溶液及びプルトニウム溶液の臨界量について、炉心形状、炉心直径及び溶液濃度等をパラメータとして系統的な臨界データが取得される。TRACYでは、急激に反応度を添加し、臨界事故時の過渡特性の解明及び放射性物質の環境への移行機構を解明するための基礎データが取得される。各々の臨界実験装置は、モックアップ試験、コールドでの機能試験により、所定の機能を有することが確認された。会議では、来年当初行う予定のホット試験の結果も一部加えて報告する。
倉田 有司; 中島 甫
JAERI-Research 94-004, 30 Pages, 1994/08
ハステロイXRの固溶化熱処理材、10%及び20%冷間加工材を用いて、800~1000Cで約2000ksまでのクリープ試験を行い、クリープ特性に及ぼす冷間加工の影響を検討して以下の結果を得た。(1)本実験の範囲では、10%冷間加工材のクリープ破断時間は、950C以下で固溶化熱処理材の強度水準を上回っている。950C及び10%の冷間加工は、高温工学試験研究炉の中間熱交換器の最高使用温度及び部材の最大加工度である。(2)20%冷間加工材のクリープ破断時間は、900Cを超えると、固溶化熱処理材より短くなる。(3)破断延性は冷間加工材の方が小さくなる。(4)800~900Cでは、10%及び20%冷間加工材の最少クリープ速度は固溶化熱処理材より著しく小さくなる。(5)1000Cにおける冷間加工材のクリープ破断強度の低下は、クリープ変形中に起こる広範な動的再結晶によって説明される。
倉田 有司; 中島 甫
JAERI-M 94-022, 28 Pages, 1994/02
20%冷間加工及び固溶化熱処理を行なったハステロイXRそれぞれについて、800、900及び1000Cでクリープ試験を行った。得られた結果は以下のとおりである。(1)20%冷間加工材のクリープ破断時間は、固溶化熱処理材に比べ、800Cでは長くなり、900Cではほぼ同程度、1000Cでは逆に短くなる。(2)破断延性は20%冷間加工材の方が低くなる。20%冷間加工材についてこの値は900Cで最も低くなる。(3)固溶化熱処理材及び20%冷間加工材ともに高温では非古典的なクリープ曲線が観察された。(4)800及び900Cでは20%冷間加工材の最小クリープ速度(Em)は固溶化熱処理材の1/20~1/50となるが、1000Cでは逆に20%冷間加工材のEmは固溶化熱処理材の2倍程度に上昇する。(5)20%の冷間加工は、800及び900Cではクリープ変形に対する大きな抵抗となるが、1000Cではクリープ強度の著しい劣化をもたらす。
倉田 有司; 浜田 省三; 中島 甫
Proc. of 10th Int. Conf. on Strength of Materials; ICSMA 10, 0, p.677 - 680, 1994/00
固溶化熱処理状態及び20%冷間加工状態のNi-22Cr-18Fe-9Mo合金(ハステロイXR)のクリープ特性を800,900及び1000Cで調べた。得られた結果は以下のとおりである。(1)800Cでは20%冷間加工により定常クリープ速度及び破断伸びは減少し、破断寿命は増加する。(2)900Cでは20%冷間加工によりそれらの値は減少するが、破断寿命の延長効果は消失する。これは定常クリープ速度の減少効果に比べ、破断伸びの減少が大きくなったためである。(3)1000Cでは逆に固溶化熱処理材に比べ20%冷間加工材の定常クリープ速度は増加し破断寿命は短くなる。これは1000Cでは20%冷間加工材のクリープ中に著しい動的再結晶が起こるためである。
川崎 了; 菱沼 章道
Journal of Nuclear Science and Technology, 11(11), p.505 - 509, 1974/11
被引用回数:2ステンレス鋼の中性子照射による脆化は結晶粒が細かい程少ないと言われているが、結晶粒度を同じにする場合に再結晶処理温度と時間の結合を変えて作ることが出来る。本研究ではAISI316ステンレス鋼を用い、異なった温度と時間の組合せでいろいろな再結晶粒度の試料を作り、JMTRで1.720nvt(IMeV)照射し、650Cで引張り試験を行なって、結晶粒調整法と照射脆化との関係を調べた。完全溶体化処理の条件で再結晶させた試料では、照射の場合も非照射の場合も、機械的性質は結晶粒度のみの函数となり、結晶粒度が同じであれば機械的も変えらない。炭化物が一部析出する条件で再結晶させると、照射機では粒界割れの伝播が抑えられ、そのため照射脆化が少なくなる。